スピアフィッシング(魚突き)を始めるために、貴重な土佐の伝統漁具「土佐銛」を手に入れた

魚突きは「スピアフィッシング」と呼び、水中スポーツだった


房総の海が遊び場だった私は、小さい頃から500円程度の竹ヤスを持って海に行っていました。

夏になると岩場にいる、カサゴなどが主な獲物で、魚突きをやっていました。

ある日、アウトドアの大師匠に神津島に行くことを報告すると、「水中ハンターの私は・・・」と聞き慣れない言葉が・・・。よくよく聞かせていただくと、どうやら銛を持って魚を突いて遊んでいるらしいのです。

それって、私が子どもの頃にやっていた「魚突き」と同じでは・・・。

Googleで調べてみると、魚突きは「スピアフィッシング」と呼び、海外では人気のスポーツらしい。

スピアフィッシング(英語:spearfishing)とは、素潜りで銛などを用いて魚類を捕らえる水中スポーツの1つである。スピアとは英語で魚突きのためのヤスを意味する。
世界水中連盟による世界選手権をはじめ、欧米やオセアニアではさまざまな規模で競技会が開催され、マリンスポーツの1つとして親しまれている。日本では素潜りで手ヤスを用いて魚類を突いて獲ることは多くの自治体で認められている。
引用元:https://goo.gl/N4eRho


「土佐銛」は土佐の伝統漁具

土佐銛

マスク、シュノーケル、足ヒレ(フィン)は、海で常用的に使っていました。

スピアフィッシング(魚突き)をやるためには、手銛(ヤス)が必要になります。
手銛(ヤス)を調べているうちに出会ったのが、「土佐銛」でした。

「土佐手打ち銛先」について
四国は足摺の地では室町時代より刀鍛冶は火力を得るために貴重な松炭を今も代々使います。この2又銛先は、「土佐銛先」と呼ばれ刀と同じ製法で、その強力な火力を用いて鍛えた手打ち鍛造銛先です、「岩をも通す」といわれるほどの硬さがあります。昔ながらの手打ちで1本1本この銛先は作られている貴重な品です。
引用元:http://goo.gl/iOEiMg

土佐銛の銛先を作っている職人が高齢で生産数がかなり少なく、現在(2016年)ではかなり貴重な物のようです。

また、銛先は鋼に限るようです。

鉄、スチール、ステンレスを使っても、最終的には鋼の一択になるそうです。
刀の名刀や包丁は、すべて鋼であることが頷けます。


銛先の大きく3種類ありそれぞれの特徴


一本銛先=チョッキ式は主に大物狙い 

回遊魚や50㎝以上の大物に最適のようです。銛先が魚に刺さるとまず抜けません。先端がちょいバリと言う仕掛けになっていて刺さるとそれが身に食い込み銛の返しで抜けなくなる仕組みです。

二又銛先は中型の魚に最適

50㎝以下の魚であれば大抵突くことが出来るようです。これも上手く行けば大きい魚も付けますが抜ける確率が高いようです。

三又銛先は主に小物

30㎝以下の魚がメインのようです。3本あると命中率が上がります。しかし、大きい魚では刺さっても直ぐに抜けてしまいます。

メインは二又銛先。大型魚用に、一本銛先=チョッキ式の2種類を購入

二又銛先をメインしました。大物は、逃げる確率は高いですが50㎝以下でしたら、二又鉾先でも大丈夫かと思ってます。

今後、大型魚を狙うようになってくると、二又銛先では役不足になる可能性もあるので、一本銛先=チョッキ式も購入しました。

三又銛先を買わなかったのは、二又銛先があれば大抵の魚はカバーできそうだし、あとは技術を磨けばなんとかなると考えたわけです。


シャフトはカーボン製かステンレス製の2択


シャフトも2種類から選択ができるようです。

カーボンは軽いのが特徴です。ステンレスは、安い分かなり重たいです。

持ち比べてみましたがステンレスは重くて取り回すことが大変そうです。陸上で感じたことは重さは浮力でカバーできるかもしれませんが、取り回しはどうでしょうか・・。

即断で、シャフトはカーボン製に決定しました。


職人さんが高齢のため製造本数が激減している「土佐銛」


高知県にある旭アクアスポーツさんの店主「楠本末廣氏」が作り続けていた「土佐銛」。

楠本末廣氏は、ご高齢のため製造できる「土佐銛」が激減しているようです。

以前は18,000円程度だった「土佐銛」が、現在(2016年)は倍近いお値段になりダイビングショップを中心に販売されています。
☆旭アクアスポーツ
高知県にあり、店主は楠本末廣さんです。
1958年のある夏の朝、近所に住む漁師さんが、2メートルのステンレスパイプを持参して、
手銛を作ってくれないかと、当時鉄工所をされていた楠本さんを訪ねてきたそうです。
それ以来、手銛や水中銃を作り続けることなんと58年目。
今日までに10万本以上の手銛や水中銃を製作されたといわれています。
最盛期には、ジェトロ(日本貿易振興機構)を通じて、
遠くアメリカやキューバにまで輸出されていたそうです。
今尚、楠本さんの熱く燃える情熱は衰えることはなく、
一本一本に魂を込めて手銛や水中銃を作られています。
主に、京阪神の著名なスキューバダイビングショップに卸されていて、
土佐の名人作といった紹介で、大変高価な値段で販売されています。

土佐銛は、良質の松炭のみを厳選し、時間をかけ、一本一本丹精込めて、焼き入れ、焼き戻しをしていますので、大変頑強です。

火造り(鍛造)の燃料に松炭を利用しているのは、最近では日本刀か土佐銛だけ、といわれています。

全て手作業というのが、驚きです。

これこそ、Made in Japan です。


土佐銛2又&チョッキ式 カーボン手銛 


私が購入させていただいた「土佐銛」のスペックです。ご紹介いたします。
カーボン手銛  全長2120mm
○サイズ
土佐銛2又先端部 400mm
先端シャフト 870mm
尻部シャフト 870mm
収納時 870mm
全長 2120mm
○重量 … 461g
○土佐銛先端部  … 純正土佐銛2又、旭の刻印入り、シャフト径7mm、ネジ径6mm、ローレット加工
○カーボンシャフト … 先端部外径10mm~後端部外径16mm テーパータイプの2本継
○ジョイント … 真鍮  ニッケルメッキ加工  ネジ径14mm
○ジョイント加工 … ジョイント内口径ギリギリにカーボンを削り、強力接着材を塗りこんだ後、叩き込んでジョイントを挿入するため、頑強に加工されています。全て手作業で行われています。
○黒ゴム  … 中空黒ゴム  全長1000mm  外径11ミリ  肉厚2mm  内口径7mm
○滑り止めグリップ装着 … ゴムを引いた時に、手がカーボンシャフトにピタリとフィットします。
○収納袋…丈夫な白色テント生地を使用し、名人の手作りです。

開封!土佐銛2又 カーボン手銛



手作り感のある収納袋付きはありがいたいです。




鋼の銛先は鋭く職人さんが仕上げた魂がビンビン伝わってきました。




東京神田のダイビングショップのアクオスさんでは <商品名TK-GOL  税込36、960円>で販売されています。

旭 TK-GOL  カーボン製手銛 2本式【今期在庫分のみ・銛先2又付】
価格: ¥36,960 (税込)
http://www.d-aquos.com/SHOP/TOSA-gol3.html


開封!1本銛(みさき銛先)=チョッキ式と押棒セット


1本銛(みさき銛先)=チョッキ式と押棒セットは実によく出来ています。


中型魚から大型魚突きには、魚を突くと銛先だけが外れ、手銛本体への負担を軽減します。

ネジ径6ミリ(オスネジ) が付いていて、二又銛先と交換ができます。


土佐 旭 みさき銛先押棒セット
価格: ¥12,960 (税込)
http://www.d-aquos.com/SHOP/TOSA-misaki.html

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