|トヨタ、SUV「ランドクルーザープラド」を一部改良 クリーンディーゼル車を追加
ランクルにはガソリンエンジンよりも、低回転でトルクを得られるディーゼルエンジンの方があっている。実際、トヨタが2007年にディーゼルエンジン仕様の販売を国内で中止してからは、ディーゼル復活を求める顧客からの声は多かったそうです。
新色のレッドマイカメタリック |
LANDCRUISER PRADO(ランクルプラド)
http://toyota.jp/landcruiserprado/
ベンツやBMW等世界的にクリーン・ディーゼル車が認められており、日本でも各社発売を始め、売上も好調のようです。 また、マツダはSKYACTIV-D導入後、売上を好調に伸ばし2月27日に発売を開始したCX-3は現在ディーゼル車のみの販売となっているそうです。
|今、なぜクリーンディーゼル!?
ディーゼル車の二酸化炭素(CO2)排出量はガソリン車より25%少ないそうです。
温暖化防止に効果的で財布にも優しいディーゼル車は、最大の弱点だった排ガス問題を克服したことで欧州では「最も現実的なエコカー」の地位を獲得していったようです。
◯クリーンディーゼルのメリット
- 燃費性能はガソリン車より3割ほど高く
- ディーゼルが使う軽油はガソリンより安い ※軽油105円前後
- 燃料代はガソリン車の6割程度に抑えられる
- トルクフルなエンジン
- CO2やNOx削減
欧州では普及して、日本では普及しなかったディーゼルの背景を抜粋しておきます。
◯欧州ではクリーンディーゼルが主流
1997年に登場した「アルファロメオ156JTD」と「メルセデス・ベンツC220CDI」。この2つのディーゼル車は画期的なシステムを搭載していた。独自動車部品メーカー、ボッシュが開発した「コモンレールシステム」である。
日本の乗用車の新車販売に占めるディーゼル車の比率はわずかに0.3%(11年)。コモンレールは蓄圧式と呼ばれる噴射方式で燃焼効率を劇的に改善し、NOxやPMをほとんど出さないクリーンディーゼルを実現した。ここから欧州のディーゼル比率はぐんぐん高まり、11年には54.9%に達した。
◯欧州でなぜディーゼル車が普及したか
簡単に言えば、ユーザーは安い車を選んでいる。売れる車は安い車である。そう説明した。欧州でディーゼル車が普及したのも、安いからだ。コモンレールの実現によってディーゼル車の比率が急激に増えたのは、ディーゼル車がガソリン車よりも経済的になったからに過ぎない。
欧州では車に長く乗る傾向があり、また、年間の走行距離も長い。このため、1~3年でディーゼル車のイニシャルコスト差を回収できてしまう。
◯日本ではなぜディーゼル車が普及しなかったか
平成11年に石原都知事が東京都を走るディーゼル車の走行を規制するという条例を定め、埼玉、千葉、神奈川が追従した。これ以降、日本のディーゼル車販売は暗黒期に突入する。日本と欧州の排ガス規制を比べると、現在ではどちらも同じような厳しさが設定されているが、かつて、日本はPMに対する制限が緩く、NOxに対する制限が大きかった。欧州はその逆である。
日本でディーゼル車が普及するためには、まずはイニシャルコスト差をランニングコストで回収できるか、イニシャルコスト差を回収することが難しいような構図になってしまった。「高い車は買わない」、ここでもまたその単純な原理が支配する。日本では欧州と同じくガソリンよりも軽油の方が安い。それでもディーゼル車は経済性の面でガソリン車に対して力が及ばなかった。
|ランクルプラド ディーゼル車とガソリン車 経済的には?
クリーンディーゼルエンジン国内初搭載!と言われても経済的にはどうなんだ?疑問が湧いていきます。ディーゼル車は、車両本体の価格が高いのが欠点です。
しかし、ランクルプラド ディーゼルは、免税と燃費共にお財布にもエコですので試算してみます。
2015年6月14日日曜日
「LANDCRUISER PRADO(ランクルプラド) 2.8L ディーゼル TX-L(7人乗り)」を検討してみる
ランクルプラド ディーゼルでも、ガソリン車とのとの本体価格は約70万です。年間走行距離が短いオーナーさんは、ディーゼルに限らず、ハイブリット車でも車両本体価格差を補うためには、5~10年と言われています。前回書いた記事に数字を入れて検証してみます。
1.車両本体価格差:約70万-①
D:TX-L 7人乗り 469万円
G:TX-L 7人乗り 395万円
2.免税100%:所得税・重量税:約17万-②
※MOP、DOPにも取得税がかかるので20万のOP有りで、所得税2万程度になります。
3.CEV補助金:上限24万円-③
4.翌年の自動車税:12,750円(51,000×75%免除)-④
5.ガソリン代.:実燃費年間燃料費約60,000円!×保持年数-⑤
条件は以下のとおりです。2015/06/19現在
軽油価格(L/yen) ¥105 満タン:¥9,175
ガソリン価格(L/yen) ¥135 満タン:¥11,745
燃料タンク 87 L
年間走行距離 7,000 km
グレード 価格 カタログ燃費 実燃費 カタログ燃費連続走行距離
D:TX-L 7人乗り 469万円 11.8 km/L 8.2(70%)km/L 1,026㎞
G:TX-L 7人乗り 395万円 9.0 km/L 6.3(70%)km/L 783km
グレード カタログ年間燃料費 実燃費年間燃料費
D:TX-L 7人乗り 80,084円 89,634円
G:TX-L 7人乗り 105,000円 150,000円
結論:70万車両本体価格差は、5年間所有で元が取れる
ディーゼル車とガソリン車の実質価格差:277,250円①~④(ガソリン代除く)
実燃費年間燃料費:約6万円×5年(保持年数)以上所有する方は、間違いなくディーゼル車を選ぶべきだと思います。
|圧倒的なパワー!最大トルクは450N・m(45.9kg・m)/1,600~2,400rpm
◇メルセデス・ベンツのBlueTEC
◯2.2リッター 直列4気筒BlueTECエンジン
◯3.0リッター V型6気筒BlueTECエンジン
最高出力は185kW(252PS)/3,600rpm、最大トルクは620N・m(63.2kg・m)/1,600~2,400rpm
◇BMWクリーンディーゼル
◯直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジン
最高出力は135kW〔184ps〕/4,000rpm、380Nm〔38.7kgm〕/1,750-2,750rpm
◯直6直噴3リッターディーゼルターボエンジン
最高出力は180kW (245PS)4000rpm、540Nm (55.1kgm)1750-3000rpm
|ついに発表!新開発の2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」を国内で初めて搭載!
次世代高断熱ディーゼル燃焼やコンパクトで高効率のターボチャージャーを併用することで、低回転でも高トルクを発揮できる圧倒的な動力性能を備える。低燃費・低排出ガスを実現し、JC08モード走行燃費11.8km/Lを達成。さらに、新開発の尿素SCRシステムなどの採用により、窒素酸化物(NOx)を大幅低減。これにより、排出ガス規制の基準「ポスト新長期規制」に適応したクリーンディーゼル車として「エコカー減税」の対象となるほか、「CEV補助金」制度を利用した場合、最大約24万円が給付されます。
ディーゼルエンジン 「1GD-FTV」
排気量2,754cc/最高出力(kW[PS]/rpm)130[177]/3,400/最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)450[45.9]/1,600~2,400/燃料供給装置コモンレール式燃料噴射システム
トランスミッションは6速オートマチックに多段化。
|ベスト バイ!TX-L 2.8L ディーゼル 7人乗り!
ランクルプラド ディーゼル は、やはり7人乗りが人気のようです。
グレードは、TX Lパッケージ・最上位のTZ-Gが人気!
カラーは、パール・ブラック。
メーカーオプションは、ルーフレール・電動ムーンルーフ
8割以上のお客様が、
「7人乗り」「パール・ブラック」「ルーフレール・電動ムーンルーフ」らしいです。
|TX-L 2.8L ディーゼル の追加変更ポイント
ディーゼルが仲間入りしたことで4Lのガソリンエンジンが廃止になり、TX-L 2.8L ディーゼルが上級グレードに格上げされた印象を受けます。
そこで、「ディーゼル TX-L 7人乗り」に標準装備となり、「ガソリン TX-L 7人乗り」には無い装備を確認してみます。
◯標準装備へ変更
- LEDヘッドランプをディーゼル車(TZ-G、TX“Lパッケージ”)に標準装備
- アクティブトラクションコントロール&ダウンヒルアシストコントロール制御&ヒルスタートアシストコントロール+ハイドロブレーキブースターをディーゼル車(TZ-G、TX“Lパッケージ”)に標準装備
- マルチテレインABSをディーゼル車(TZ-G、TX“Lパッケージ”)に標準装備
上記3点だけでも、ガソリン車と比べて約20万程度はOPとしての価値もあると思います。
2015年6月18日、病棟に届いたカタログです。
さて、どうしましょうかね・・・・。