2015年2月19日は、入社予定の方とみんなで食事(飲み会)をしてきました。
飲んだ席だと、つい1本興味本位でついつい吸いたくなってしまいます。
「1本おばけ」というそうです。
もちろん、2015/02/19も吸わずにめでたく1ケ月が経過しました。
禁煙30日目は禁煙の第一段階が終了する頃のようです。
禁煙による離脱症状が軽くなっていることが実感できます。イライラすることが少なくなり、「これならずっと禁煙を続けられるな」、「禁煙楽勝!」と錯覚しがちの時期・・。
この錯覚が本当に危険なようです。
「1本おばけ」は、
「一回できた卒煙だ。すぐにまた出来るさ」出来ません。
卒煙して1ヶ月しても半年経っても1年経っても一本でも吸ってしまえば一瞬で元通りのヘビースモーカーに逆戻りです。
しかし皆さん。
ここで、よーくよーく冷静になって考えてみてください。
実はこのことは、極めて重要な事実を物語っているのです。
それは、
どんなに時間が経っても、
タバコを吸っていた人は「タバコを一度も吸ったことのない人」には決して戻れないという厳然とした現実です。
タバコを一度も吸ったことのない人(喫煙未経験者)が、たったの一本吸っただけですぐにヘビースモーカーになることはありませんし、ましてや禁断症状がでるような事もありません。
「卒煙したんだから喫煙未経験者のようになったはずだ」と思いたいところですが、事実を事実として受け止めないと再入煙してしまいます。
このあたりが卒煙たる所以なのです。元々幼稚園に通っていたという経験そのものを消し去ることはできません。
では、なぜ卒煙して何ヶ月も何年も経つのに「一本だけオバケ」が突然出てくるのでしょうか?
理由は、二つあります。
一つは、「記憶」です。
そしてもう一つは、「副流煙(受動喫煙)」です。
「記憶」のほうは、前章までに説明しました。
ストレスに曝されたとき。極端に落ち込んだり、悩んだりしたとき。そして、ホッとしたとき。
卒煙前そのような状況では、「タバコを常習することが原因のイライラ」が非常に強く出てきていたのです。
これは同時に「タバコによって解消されていた」ため、その時の記憶が、あなたの心の奥底に非常に強く残っています。
この「記憶」がストレスなどで呼び覚まされたとき、「一本だけおばけ」となります。
しかし「記憶」による「一本だけオバケ」は、卒煙して以来ずっと経験してきたことですし、吸いたい理由が自分なりに理解できるので実はたいした問題ではありません。
問題なのは「副流煙(受動喫煙)」のほうです。
時折マスコミなどで「副流煙」による健康被害などが問題にされていますが、もっと深刻な問題は、「副流煙」が引き起こす「一本だけオバケ」 のほうです。
原理は単純です。
上に述べたように、卒煙者はわずか一本でも吸ってしまえば元のタバコ脳に戻ってしまうポテンシャルを保持しています。
その卒煙者が、フィルターを通さない濃厚な「副流煙」を吸ったらどうなるでしょうか?
答えは言うまでもありません。「魔の3日間」に逆戻りです。
「1本おばけ」は恐ろしいです。