|本日の治療
◯抗生物質 1回/日(夕)の点滴
Teicoplanin [TEIC]テイコプラニン, グリコペプチド系抗生物質
◯傷口の経過観察、ビオレで傷口&足の洗浄、生理食塩水での洗浄(約500ml)
主治医の先生に丁寧に洗浄をしていただきました。
傷が癒合してきた箇所はあえて鑷子(セッシ)で開き(コレが痛い!)、再度生理食塩水で洗浄します。
◯血液検査結果
☆白血球(百/uL) ※平常値:3,500~9,800
7,350:2015/03/07_入院(手術前)
10,870:2015/03/11_入院(手術後)
15,950:2015/04/09_再入院直後
8,250:2015/04/11_再入院(再手術後)
4,520:2015/04/13_再入院
4,930:2015/04/15_再入院
5,600:2015/04/17_再入院
5,120:2015/04/20_再入院
4,810:2015/04/22_再入院
5,680:2015/04/24_再入院
☆CRP(mg/dl) ※平常値:0.3以下
0.44:2015/03/07_入院(手術前)
0.87:2015/03/11_入院(手術後)
18.26:2015/04/09_再入院直後
12.59:2015/04/11_再入院(再手術後)
3.61:2015/04/13_再入院
1.09:2015/04/15_再入院
0.52:2015/04/17_再入院
0.29:2015/04/20_再入院
0.30:2015/04/22_再入院
0.25:2015/04/24_再入院
|トッピクス
傷口は自然に癒合してきます。そこをあえて鑷子(セッシ)で開く(コレが痛い!)はなんでか伺ってみました。普通の傷であれば、そのまま癒合してい傷口が塞がることが望ましいことだと思うのですが・・・・。
ただ今回の場合は、細菌感染しているため傷口が塞がったり、完全に縫合してしまうと細菌が再び増殖し化膿するリスクが高いそうです。
そのために、傷口をあえて開いたり、プレート間際までゴリゴリ洗浄して、細菌の隠れ家ならないようにしているそうです。細菌や弱い組織も一緒に流れていくそうです。若干の出血が伴います。
湿潤療法(モイストヒーリング)と似ているので主治医に伺うと、今回の治療法は違うそうです。細菌感染した傷口や浸出液が多い場合は、湿潤療法(モイストヒーリング)はできないそうです。
傷口をよく洗浄、消毒はせずに、ガーゼで止血し、浸出液を出しているところは同じです。
そして、今回も培養結果が陰性になることはなく陽性(+1)でした。入院してから一度だけ、陰性になりましたが直近2回とも陽性(+1)。点滴・服用共に、抗生物質は血液にながれ血中の細菌を殺します。しかし、血液が流れない異物(プレート等)には抗生物質は届かないために細菌の巣となってしまうようです。
培養結果は100%陰性化(ー)するためには、異物(プレート等)を抜去する処置が必要になる意味が理解できます。
|湿潤療法(モイストヒーリング)とは
湿潤療法(モイストヒーリング)とは創傷部位を乾かさないように閉塞することで、痛みを軽減して傷跡も残りにくく、傷を早く治そうとする療法です。
これは創傷部位より出てくる体液を保持することで、体液中に含まれる各種細胞増殖因子(細胞の成長や再生を促す成分)の働きを促し、人間が本来持っている自然治癒力を引き出す療法なのです。
|モイストヒーリングのメリット
- 傷が早く治る
- 傷を閉塞して湿潤状態を作り出し、体液に含まれる細胞増殖因子をうまく利用することで、かさぶたを作らずに早く傷を治すことができます。
- 痛みが少ない
- 創傷部位を乾かないように閉塞するため、乾燥による傷への刺激が小さく、痛みが少なくなります。
- 傷跡が残りにくい
- 創傷部位を閉塞して乾かさないようにするため、かさぶたを作らず 、皮膚組織の再生がスムーズに行われます。このため、傷跡が残りにくくなります。
|湿潤療法
- 傷口を水道水でよく洗浄、消毒はしない
- まず、傷口を水道水洗浄し、傷口の異物(石や砂、ごみなど)をしっかりと洗い流します。傷口に異物や細菌が残っていると感染の原因となりますので、しっかりと丁寧に洗って下さい。
- 傷口の処理
- 洗浄後、出血しているような場合は、清潔なタオルやティッシュなどで傷口を押さえて止血を行って下さい。このとき、傷口にタオルやティッシュの繊維が残らないようにご注意ください。
- 食品用ラップを張る もしくは傷口の保護(傷を乾かさないようにする)
- 翌日から毎日傷を水洗いし、ラップを交換。夏場など発汗の多い季節は日に1-2回程度繰り返す。もしくは、傷の乾燥を防ぐために、市販の湿潤療法用絆創膏などを貼って傷を保護してください(防水タイプの救急絆創膏でも傷は乾きにくくなります)
- 湿潤療法の注意点
- 感染がみられるキズには使用しないでください。また、感染と思われる症状があらわれた場合、使用を中止し、医師にご相談ください。感染がみられるキズとはキズの周りが赤く、熱や腫れなどの異常があったり、ズキズキとした痛みが続いたり、膿を持っていることもあるキズです。
- 傷口をよく観察し、体液がもれたり、絆創膏がはがれたりした場合は、傷口とその周りを水道水などできれいに洗い、新しいものに貼りかえてください。
- 傷に異常が見られたら、医師に相談をしてください。
|食事